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不屈の魂のあるひ

蒼羽「雨宿、戦闘では使えない貴様もとんちくらいなら出来るだろう。一休が橋に差し掛かった時、「はしをわたらないでください」という看板があった。どうする?」
橙「泳いで渡るッス!!!」
真帆呂「もしかして空を飛ぶとか……!」
こはな「の、能力を使えば、何とか……!」
蒼羽「……こはな君以外全員出直して来い」
橙「でえええええ!?違うッスか!?ジブンどんなキョウリュウも渡れる自信あったッスのに……」
蒼羽「残念だが雨宿、恐竜は渡れない。急流だ……そして話に出てるのは貴様ではない、一休さんの話だ」


カオスのある日

ライチ「簡単な物しか作れなかったんだけど、どうかな……口には合う?」
デッド「delicious!ライチすごい、ゴハン作れるデスね。テツジン?」
ライチ「違うよ!?ただの一般人!!」
メリー「メリーさんもーっと食べたいですぅ~!これっぽっちじゃメリーさんの大きなお腹は満たせないのですよ!」
ドミノ「私の分けるわよ。卵焼きとおひたしだけもらっていくわね……あとはメリーに食べさせるわ」
ライチ(ドミノさんベジタリアン…?)


紫魔と聖璃の休日

聖璃「今日は日曜日だけど、何も無いな……何をしよう」
紫魔「聖璃」
聖璃「紫魔?……どうしたんだこんな朝から」
紫魔「寮の料理刺激なくてつまらないから何か食いに行くぞ」
聖璃「えっ!?……今朝の八時だぞ!?」
紫魔「どこか空いてるだろ」
聖璃「仕方ないな……こんな時間なら……えーと……あそこも空いていないだろう?あの……食べ物の買出しとかに行く……」
紫魔「スーパー?」
聖璃「ああ、それだ。だからこの近くなら、今もやっている場所……そこの……」
紫魔「コンビニか」
聖璃「コンビニ。行かないからすぐに名前を忘れてしまうなあ」
紫魔「……今に始まった話じゃあないが、お前忘れ過ぎだろ」
聖璃「あはは……否定出来ないよ」
紫魔「ま、良い。行くぞ」
聖璃「うん」

レベル1
紫魔「辛そうなやつどれだ」
聖璃「ぼ、僕も詳しくないからな……。ヒカルさんに来てもらえば良かったな」
紫魔「とりあえず品名に辛って付いていれば辛いだろ。すみません、辛味チキンふたつ」
聖璃「え?ふたつ?」

紫魔「ほらよ」
聖璃「良いのか?いや、お金は結局僕が出したけれど」
紫魔「朝食ってないだろ」
聖璃「うん。寮の朝ごはん何だったんだろうなあ」
紫魔「さあな。……あー、辛くねえ」
聖璃「紫魔、いただきますもなしに……。いただきます」
紫魔「失敗したな。次に期待するか」
聖璃「ゲホッ!?」
紫魔「?」
聖璃「おっ……けほっげほ、まえ、これから……」
紫魔「あ?こんなのただのチキンだろ」
聖璃「お前の言葉を、信じた僕が、いけなかったんだな」
紫魔「んな真剣に言われてもどうしようもねえよ」
聖璃「お茶、買いにいってくる……」
紫魔「おう」

レベル2
紫魔「さて、店が開き始める時間だな」
聖璃「僕はもうやめておくよ……どうするんだ?」
紫魔「中華が良い。坦々麺だの麻婆豆腐だの、今なら激辛ラーメンとかいうやつもあるだろ?」
聖璃「そういえばこの前、弘夢さんと駄菓子を買いに行った時、隣の店が激辛ラーメンののぼりを上げていたな」
紫魔「21歳が駄菓子を買いに行ってんのかよ」
聖璃「おいしかった。今度紫魔も食べてみたらどうだ?」
紫魔「俺は隣の店の激辛ラーメンの方に興味がある。行くぞ」


聖璃「運ばれてきたけれど……これ、本当にラーメンなのか?スープが赤くて麺が見えない」
紫魔「出してる奴がラーメンって言やラーメンなんだろう。さっきよりは楽しませてくれそうだな」
聖璃「あ、僕の分も来た。初めて食べるなあ、天津飯」
紫魔「先食うぜ。…………旨いが、シゲキが足りねえな」
聖璃「わ、すごい、卵が厚くてフワフワしているよ紫魔」
紫魔「そりゃ良かったな」
聖璃「うちで出るオムレツともまた違っておいしい。シェフに言えば作ってくれるかな」
紫魔「……お前、今の発言で周りのヤツら全員こっち見てるぜ」
聖璃「?」


レベル3
紫魔「腹が膨れてきたから次で最後だ」
聖璃「今の時間ならお昼ご飯を兼ねるってところだな」
紫魔「さっきのやつチャレンジメニューだったんだな。20分以内に食ったから賞金も貰ったしちょうど良い」
聖璃「店員さん驚いていたなぁ……あ、唐辛子の辛さよりカレーの辛さの方が刺激を貰えたりしないか?」
紫魔「ああ、なるほどな。良い案だ」
聖璃「カレー屋さんなら確か近くにあるはずだ。行こう」


紫魔「チッ……8辛食わねえと10辛頼めないのかよ」
聖璃「紫魔。次にまた来たら良いだろう」
紫魔「まあな。お前は何も食わなくて良いのか?」
聖璃「僕は天津飯で満足したから……あ、来たみたいだ」
紫魔「分かっちゃいたが、明らかに他と比べて色が違うな」
聖璃「これは大丈夫なのか……?」
紫魔「…………どれ……。……ああ、平気だ。けど……」
聖璃「なんだ?」
紫魔「……何つーかな、薬膳の味がする。普通のカレーのが旨いぜ」
聖璃「…………激辛のカレーライスを食べてそんな悠長なことが言えるの、お前くらいだと思うぞ……」
紫魔「ま、何はともあれ、俺を満足させてくれる辛い料理はこの近くにはないってことだ」
聖璃「隣町とかに行って挑戦した方が良いかもしれないな」



オチなんてない
カレーの8辛の味については激辛好きの友達の感想を参照


紫魔とヒカル

ヒカル「あのさあ紫魔ってさ~」
紫魔「あ?」
ヒカル「なんで聖璃といつも一緒にいんの?ニコイチにしてはなんかイマイチだし」
紫魔「……は??」
ヒカル「そんな怖い顔しなくっても良くね!?だってさあよく考えてみ?聖璃の側にいたらいっつもあれこれ言われる訳じゃん」
紫魔「そうだな」
ヒカル「昔アタシのクラスの男子で正反対の男っていたけど、マジゲンカばっかでフン!しーらね!って感じだったし!色々言われてうげーってなるのがフツーっぽくない?」
紫魔「あいつの言ってることは間違ってはないからな」
ヒカル「直せば良いじゃん」
紫魔「お前その言葉遣い直せって言われて今すぐ直せるか?」
ヒカル「無理!!!(即答)」
紫魔「だろう?」
ヒカル「……あー待ち待ち、話逸れた!紫魔と聖璃って双子?なんっしょ?」
紫魔「そういうことになっているな」
ヒカル「じゃさ、ニコイチなのって双子だから?でも兄弟って意外と一緒にいないって言うしー」
紫魔「……その辺りは聖璃に聞いてろ」
ヒカル「なんでー今アタシは紫魔にきいてんの!OK!?アーユーオッケー!?」
紫魔「お前と長く話すと頭痛くなってくるんだよ……神咲よりは軽いけどな」
ヒカル「じゃ良いじゃん。んでさつまりさー、あれ、一緒にいる理由言ってくれたらって感じなわけ。ひとりなら怒られないわーイエーイって思ったりするっしょ?」
紫魔「…………考えたこともなかったぜ」
ヒカル「ウッソマジで!?」
紫魔「そもそもあいつの言葉から逃れたいと思ったことがない。進んでひとりになることもあまりねえな」
ヒカル「紫魔ってもしやドM……うわ……」
紫魔「下らねえこと考えてるなら今すぐしまっておけ。あいつと一緒にいる理由……そうだな……刷り込みは分かるか?」
ヒカル「催眠術みたいな?」
紫魔「動物の学習現象だ。雛が孵化した時、それが本当の親子かに関わらず、初めて見た生物を親だと認識して後を付いていく。一匹だけ人間の前で孵化させたガチョウの雛が、他の雛と違って人間の後ろを付いていったって話が有名だな」
ヒカル「へー、初めて聞いた」
紫魔「小学校の理科で習う内容だ。……ま、俺はそんな本能行動に近いって訳だな」
ヒカル「聖璃が紫魔の親ってこと????」
紫魔「あながち間違ってはいないかもしれねえな。……いや、親なんて甘えたな存在でもないか。俺は生まれた時に聖璃の顔を最初に見たのさ」
ヒカル「はぁ?でも紫魔って養子ってだいぶ前に言ってなかった?」
紫魔「ああ。今も前も、俺はひとつも嘘なんてついちゃいないぜ」
ヒカル「……なんっか、前々から思ってたけどさ、紫魔ってクイズっぽい喋りするよね。なんつーの?はっきりしてんだけどはっきりしてないっていうか、正直イミフっていうか」
紫魔「クイズ?そんな娯楽じみた喋り方をしている自覚はねえな」
ヒカル「聖璃もマジでよく紫魔と一緒にいるわ、疲れたりとかしない?」
紫魔「俺が知ったこっちゃないことだな」
ヒカル「うわヤバ。で、実際聖璃にきいたらどうせ、そんなこと思ったことは一度もありませんよ(裏声)って言われるやつっしょ」
紫魔「っくは、モノマネのクオリティは貧相だが分かってるじゃねえか」
ヒカル「あん?今知ったこっちゃないとか言ってたのどなたのお口でよろしかったでしたっけ」
紫魔「知ったこっちゃないとは言ったが知らないとは言っていないぜ」
ヒカル「ひっでえのーそれってアレ、こじつけっぽくない!?」
紫魔「俺は事実しか言ってねえよ。実際そうなんだから口出しされる筋合いはどこにもないだろ」
ヒカル「紫魔ってぶっちゃけダチ少ないっしょ」
紫魔「作る必要性も感じないからな。シゲキのない奴と時間を浪費して何になる?」
ヒカル「ろーひってなに」
紫魔「言うなれば無駄遣いだ」
ヒカル「最初からそう言えば良くね?」
紫魔「俺の感覚からすればその言葉が一番近いのさ。人間も言葉も適材適所だ、そうだろう?」
ヒカル「てきざいナントカってなに」
紫魔「…………今度国語の特別講義でもやるか」
ヒカル「げっ!その目マジでやるつもりじゃん……!」

この後めちゃくちゃ勉強した


ツイッター備忘録~武蔵と小次郎

小説に出来る気力がないからちょろっと言うと、武蔵も小次郎もふたりとも家から追い出されたんだけど、武蔵は「見たものを燃やす能力」、小次郎は「素早く振った腕から鷹の羽が出る能力」ってことをまず前提にして話すよ。あ、二人とも能力は物心付いた時から開花してたよ。

武蔵はなんとなく想像つくかもしれないんだけど、色々なものをうっかり燃やしては厄介者扱いされて、学校に行くと能力のせいで近寄ってくる人もいないから不登校になりその間にゲーマーになりとあり、決定的だったのはちょっと驚いた時のボヤから家を燃やしちゃった時。どうせ全部燃やすんだから→

冬に出てっても平気やろ、と真冬に家から追い出された。武蔵も武蔵で不登校で問題ばっか起こして親に迷惑かけてる自覚はあったし、ここにいても誰も自分を信用してくれないだろうって気持ちもあって「厄介者ですみませんでしたね」って言い残して家を出る。どちらかというと家出に近いのかもね

それで小次郎なんだけど、武蔵と少し事情が違って、まず親がすごい神経質。それで腕振ったら羽根が出て床が羽だらけになるから、家にいる時は腕は必要最低限しか使えない。遊び回ることも出来ないから必然的におとなしい子に。周りの家がよりによってあの家に産まれるなんて可哀想にってなるレベル

鷹の羽を出す能力なんて使いようがないから、周りの家の子どもと遊ぼうにも変にからかわれて、遊ぶにも一番下っぱのような感じ。能力のセーブが難しくてすぐに羽が出るから走るのも一苦労。それである日、小次郎(というか太郎)と遊んでた子どもが帰り道近くの家にイタズラして、面白いからって→

ポケットに入れてた鷹の羽が落ちちゃう。それでイタズラが太郎のせいにされて、これに味を占めた子どもが悪いことをする時のためにコッソリ鷹の羽をポケットに忍ばせて、都合の悪いことがあったら羽を床に置いておくと太郎のせいに出来るって覚えてしまう。もちろん太郎の問題は親の耳にも届いて→

神経質でプライドの高い親はもうカンカンどころか大激怒。小さい村だったから近所の噂なんてすぐに聞きつけられるし、「なんでそんなことするの」ってキレられても太郎は気が弱いから弁明なんてできる訳もないし。色々重なり「もう桃園太郎って名前使わないで」って勘当されて追い出されることに。

雪に舞う羽見ると、武蔵の親はまだコートとかサングラスとか餞別の品があるんだけど、小次郎は防寒具も何もなく追い出されてる。っていうのが二人の違いかなと思う。小次郎の喋りが未だにたどたどしいのは村という故郷に味方がいなくて未だに人間を恐怖してるところがあるから。あと、親が何を喋っても

「うるさい」「気の利いたことも言えないのか」って喋ることも半ば拒否されてたから。書いててなんだけど子は親を選べないとはよく言ったもんだと思う。だから暖炉のかさましして武蔵に褒められた時は生まれて初めて役に立てて嬉しかったとかの域を超えてたんだろうなあと思う

出会ったばかりの小次郎は本当に小さかったんだけど、武蔵と出会ってから、武蔵が自分のぶんのご飯を小次郎にあげてばっかりいたから、そのぶん自分の栄養を逃して小次郎がすくすく育ち、いつの間にか武蔵の方が小さくなってしまったんだよという犬飼兄弟の余談。小次郎はその自覚はぼんやりとある

だからこそ、(合唱の)「今、小さな君の手を僕がそっと握る」に至るんだよとも言える

あとひとつだけ補足しておくと、武蔵のサングラスはただの暗示道具。本当ならサングラス越しにでも見るもの見れば燃やす事は出来る。でも「サングラスをかけている時は燃えない」って強く思うことによって自分の能力を完全にセーブ出来てるから、もう自分の意思で燃やす事は出来ない。だから逆に→

サングラスをしていないと、もう自分で能力がセーブ出来ると分かってはいても、落ち着かなくてしょうがない。あとサングラスしてないと人の目ガン見出来ない恥ずかしい。武蔵の能力は炎を纏わせることだから、物を飲み込むように燃えるんだけど、本人はそれがややトラウマ。だから火の能力者なのに→

火は正直怖い。燃え尽きるところを見守っておかないとそのまま燃え広がってしまいそうで怖い。そしてそんな凶暴な火の使い手がかっこいいヒーローになんてなれるはずがない……とも思ってるんだけど、それは小次郎以外の信頼した人にしか言えない。それもだいぶはぐらかしたような形で。武蔵の弱い所。

武蔵のネックなところって、「見たものを燃やす」だけで、「火を操れる」訳ではない、ってところなんだろうな


チーム語り~ヒーロー4編

唐突なひおりの討伐団キャラ語り
ヒーロー4以前は別創作からの出張なので割愛。
へー、くらいで聞き逃してくれたら良いョ。

ヒーロー4
モチーフは「桃太郎」。犬、猿、雉と桃太郎。
チームのテーマがヒーローなので、日本一の桃太郎さんを引っ張ってきたとかそういう理由だったはず。もっと適当だったかも。
元々別創作からの出張から討伐団キャラ専用のキャラ(?)を作ろうとなった時に、討伐団っていうのは魔物を倒す人が集まるわけだから、その憧れを抱いていても良いよな。というのと、1+1+1+1、のような図式のチームを作りたかった。結果的に1+1=2 ×2、みたいなのになってしまったけど。どゆことかと言うと前まではほぼ出張面子だったので結構顔なじみが多いけど、元々別で暮らしていて出会ったチームがとりあえず欲しかった。その思いが顕著になりすぎて全員孤児という恐ろしいチームになってしまった。お兄様と慕う弟キャラも欲しかったので今回のようなケースに収まりました。家族としてまとまって一緒の家で暮らしているのはアンチサイエンスもだけど、ヒーロー4はそれが幸せの形という感じがしてかなり気に入ってる。
また、このチームのこだわりとして、全員能力を使う時絵にしたら映えないようなものになっています。アメコミだったら薙は通用するかも。「ヒーローらしからぬ能力を持つ(特殊性のある)人間がヒーローを目指す」。ヒーロー4の最大のコンセプトかもしれない。

犬飼武蔵
サングラスのお兄さん。チームのムードメーカーであり小次郎の恩人でもあるけど、ルカや紫魔に並ぶ程、重い…というかいわゆる闇が深い。
「目にしたものを燃やす」というのはどうやって思い付いたか全然思い出せないけど、武蔵というキャラを立たせるアイデンティティになっているので満足。武蔵自身はメデューサもどきの敵役能力、と思っている。
彼はもう散々語ったので言うことはそんなにないけど、小次郎から「お兄様」と慕われていることに最上の喜びを感じているブラコン。生まれてから誰かに頼られることなんてなかったからだろうなと思う。そうやって甘えられるのはいくらでもデレデレするのに甘えベタ。薙にはたまにわかりにくく甘えてる。ミュリーさんにも甘えられるといいね。

犬飼小次郎
本名「桃園太郎」。名前が今時見ない感じなのは田舎の村生まれのため。信じられる人が身近に居なかった基本人間不審な子。
実は小次郎、「陽菜と出会わなかった時の陸弥」をぼんやり考えていた時のイフが元。なのでクレイと合わせてまーた身長がデカイ天然なのは仕方がないんです。
「腕を素早く振ると鷹の羽が出る」がどこから出てきたのかまた全然思い出せない。多分人間が鳥のモノマネとかする時羽ばたく動作って大体腕を振ってるから、そこから思い付いたんだと思う。正直大きな体で肉弾戦をしながらサポートで使えたら多分一層輝く能力なんだけど、武蔵がやらせたがらない。でも、最近は小次郎自身がしたい、と思うようになってきてる。
「桃太郎」は彼なので、一番成長株、一番主人公になり得るスペックを持っている。何でもかんでもひとりで背負おうとする兄に恩返しをする時。

猿渡薙
彼女を作るきっかけはただひとつ、「一人称俺の女性いないな」。男っぽいキャラでも一人称私だったりするので、初めて俺女子を作った。……初めてのはず。
加えて豪快さとチーム1の「強さ」が欲しかったので、最初は巨乳のお姉さんとかにしてたけど、路線変更して褐色の切れ長な女性になった。名前も初期は誠だったけど別創作にいるの思い出してややこしくなるから変えた。
「地中にあるものを引き摺り出す」能力。結構えげつない。あと、描写あまりしてないけど、薙は身体能力で言えばヒーロー4で一番強い。9年目だしね。家族としているのもあって、大黒柱(女性)なイメージになってしまった。
母であり姉のような存在でありながら年齢が低い知子に拾われたという稀有な経歴。基本的に知子に従うスタンスながらも、武蔵や小次郎を気にかけたり、優しさが垣間見える。
最初はもっと荒々しい、口の悪いキャラにしようと思ってたんだけど、他とのバランスを取って落ち着いてしまった。一人称俺の理由に知子を守れるようにって当ててしまったのが大きかったんだろうなあ。

雉間知子
「チコ」という名前のかわいらしさが気に入ってる。彼女はマスコット的かわいらしさのようなものを出したくて作ったような覚えがある。能力は「全身植物化」。どちらが先か思い出せないけど、光合成をして生き延びてきた案が浮かんでから、この能力で正解だったと思ってる。
小次郎以上に妹キャラを出してしまうと確実に締まらないので、あざとく(と言うほどあざとくもないと思ってる)かわいく、されど「お姉さん」というスタンスで落ち着いた。雉モチーフなのにこっちが鷹の能力じゃないんかい、と言われかねないんだけど、女の子が何かを飛ばすような戦い方をするのは出張メンバーにいるので、小さい身体を変化させてドンと戦ってくれる絵が見たかったのが大きいかな。ケンケン!と高めのロリ声で鳴く方向で。
有名な資産家が知子を家に残し逃げた、ということ以上深い設定は考えてない。ゲームによく幽霊屋敷とか出てくるから、主人不在の家に残されるというのは案外アリなのでは?と思ったのかと。知子という名前は薙が付けた。薙が来た当初お金がなかったふたりは家のインテリアを売って食いつないでいた……という設定もある。

総じて穏やかなチーム。ひとりで居る痛みを知っているから優しく出来る、そんなチーム。


チーム語り~ストロング編

間があいたけど一応討伐団キャラ語り続き。

ストロング
モチーフは「花鳥風月」。ヒーロー4が9年目という古参チームなので、じゃあ逆にフレッシュ感の溢れる1年目を作ろうと思い立った。
心掛けたのは庶民感、人間らしさのようなもの。薫はとにかく愚直にバカに熱血にされど繊細に、秀吉と立夏は出来れば楽して強くなりたい、と屈折している面々が出来上がる。唯一小雪が未だになかなか確立していない。後述。
秀吉と立夏がリアリスト特化なので、ヒーロー4の理想を求めるチーム体制と良い具合に対比になってくれたのではないかなと思ってる。各々が何かしらの色に染まっている。白い人間はいない。フレッシュ感を出すつもりが内面はいぶし銀。ヒーロー4の方がそういう意味ではフレッシュ。安定感のなさ、危うさのようなものは圧倒的にストロングの勝ちだけども。
チームとしても全然仲良くなれておらず、慣れていないところが多々あってちぐはぐムード。1年目ならではのチームが出来た……かもしれない。
このチームのこだわりは各々「愚」を持っていること。美しいモチーフとのギャップ。「振り切り過ぎていない」も意識してる。

花道薫
熱血漢、まっすぐ、キレやすいけど4人の中では一番純粋。それが花道薫。
初期設定では滅多に親しい人には怒らないってことになってるけど全然そんなことはない。嘘です() 書き直さなきゃね。
緑と赤という、イメージに合わない能力合う能力を併せ持つ人物、という印象。大雑把なようでどこか細やかなところもあり……と、テンプレな熱血漢なようでどこかクールなとこもある。あんまり出せてないけど。秀吉が「クールなようで全然クールじゃない」ので、それの逆を行くのが薫。
戦闘は好きだけど、それは己を強くするための手段だからであり、相手が強い程燃えるサイヤ人タイプ。なお髪の毛逆立ててるのは身長を高く見せるため説。戦闘中は楽しみながらも考えは冷静かつ大胆。多分一番伸びるタイプ。
常に自分のコンディションを気にしているあたりも繊細なのかも。でもネーミングセンスだったりはやっぱりストレート。

風魔秀吉
見栄っ張りの自称ブレイン担当。頭は良いはずなのに経験が浅すぎて咄嗟に判断が出来ず、失敗して終わる、という印象。強そうな名前なのにめっぽうへっぽこ。
薫とは真逆で強い者には基本従うスタンス。反骨心?何それ?なレベル。長いものに巻かれるタイプなのは立夏と同じ。そして、それが世の中のうまい渡り方だと信じている。
完璧主義者なところがあり、失敗をとても恐れている。恥を怖がっている、と言っても良い。プライドが高く、それに伴う頭脳もあるのに、冷静さだけが足りない。
でも仲間が周りにいると、自分がしっかりしないとと思う秀吉と今すぐにでも逃げたい秀吉がぶつかって葛藤を起こしている。その辺りは苦労人。
ワガママも言えずに、だからと言って命は捨てたくないし、でも断れないしと渋々引き受けてしまう自分の性根は嫌い。裏を返せばとても責任感が強くて真面目。経験を積めばかなり頼もしい大人になれる。

鳥海立夏
お金とおいしいものが好き。三大欲求に従って生きている自由人。基本自分の命をかけるのは嫌という根は秀吉と同じであるものの、立夏の方があらゆる責任を放り出して自由に生きている。
戦闘も勉強も嫌い。そして嫌いなものは嫌いとはっきり言い、退屈を感じたら素直に遊ぶ。他人の目を気にしている秀吉と正反対の存在であり、そういう意味ではかなり幼馴染に寄っかかって生きてきたのかも。
実家が貧乏なため1円にもがめつい。節約家でもあり、髪の毛を切りに行くのが面倒なので自分で切り、その下手さをごまかすために結んでいる。女の子らしくするよりも明日の食費の方が大切。
面倒なことは嫌いだが、1000円でも貰えるものがあるならやる。大金だったらやる気全開。現金な娘。
まだ14歳で子どもらしいところもあるが、世間に対しては斜に構えた視線持ちなので天邪鬼な面も目立つ。思春期真っ逆さま。

月影小雪
討伐団キャラの中で一番立場、性格が定まっていないよく分からない人。
お嬢様、貴族であるけれど、くせの強い他の3人をまとめている。母性が強くのんびりした、かわいらしいお母さんのような印象。月光のような柔らかい光。
年上の秀吉よりも大人びており、弱味を見せないが、そこが他の3人と完全に馴染めていない要因にもなっている。内心しょんぼりしている。
戦闘は常に後ろに立ってサポートに徹底しているが、数年前思春期で荒れていた経歴がある。現在紫の能力は精神的治療に使用しているが、当時は攻撃に使用していたとか、いないとか……。
薫と秀吉の言い合いを見て仲が良いなあと思うのは、自分が口喧嘩や言い合いをした経験がほとんどないから。だからといって他の3人と言い合うこともなく、提案やまとめだけして過ごしていることにそこはかとなくこれで良いのかと思っているところもある。実はチームに一番不安を感じているのは彼女なのかも。

総じて矛盾を抱えながら生きる、フレッシュ故の複雑なチーム。未来への不安を抱きながら一歩を踏み出せるのかが分かれ道。


チーム語り~ヘヴン編

続き。

ヘヴン
主人公チームのひとつとも言えるチームヘヴン。9年目1年目と作ったので、思い切って自分の好み全開の、主人公らしいチーム(当社比)を作ろうと思い立ったのがきっかけ。一応聖璃と紫魔が浮かんだ時点でunder heavenを書くことは決まってた……はず。
キーワードは「血」。実質貴族出身が二人、一般人一人、犯罪者一人。聖璃は貴族として家を継ぐために、雲母は家から逃げるために、紫魔はシゲキを求めてやがては己の血を断ち切るために、ヒカルはそんな3人を見て自分の凡人具合に飽き飽きしながらも付いていくという構図。
モチーフは天使、悪魔、神、星。天界にある物(悪魔は元々天使が堕ちたもの)。好み全開。
貴族に重きを置いているので学院とはしばしば関係が薄くなってしまうのがネック。

天道聖璃
ひおりの中の主人公像が形になった人間。出会う人間に影響を与え、その優しさですべてを受け入れようとする。その人生に無念はひとつもなく、紫魔の最大の憧れへと昇華されていく。
慈竜という聖璃に似た神父見習いみたいなキャラを過去に作ってるんだけども、彼と違うのは家の当主として人を惹き付ける才があるということ。何をも恐れぬ覚悟を持っていること。危機感はあまりないがトラウマはある。特に紫魔に庇われている経験から、自分が誰かに庇ってもらうことに極端に弱い。
最期まで紫魔の口から彼自身の真実を聞くことをこだわっていた辺り、愚直とも言える真っ直ぐさがある。あまりに芯の強い優しさなので、多分合わない人間はとことん合わない。
彼が最期に思っていたのは、己の片割れではなく自身の子どものことだった。その時点で既に紫魔は自分の手に届かぬ存在だと思っていた――が、現実は天道聖璃を紫魔の胸に深過ぎる程刻み付けてしまうことになってしまった。

本郷猛(天道紫魔)
祖父、父と殺人を犯している、犯罪者の血族とも呼べる存在。生まれついての悪魔であり、超天才肌。その気になればおそらく詐欺師にも学者にもなれる。唯一なれないものがあるなら「善人」。
冷静なようでいて、信頼している者の侮辱などにはすぐに頭に血を登らせる。本人も自身の欠点を深く自覚しており、それを封じるために素っ気ない態度や計算で補っている。特に人を殺してはならないと己に言い聞かせている。
聖璃は人生のターニングポイントであり、彼によって紫魔の人生は変化している。彼と出逢えば貴族として生き、彼が傷付けば祖父と決別し、彼が死ねば息子のために生きることを決意する。
とにかく自分の血が忌々しくて仕方なく、穢れた人間だと思っているので、健に触れるのが恐ろしい。しかしその人を見る目で教育者としての才能は完璧という、どこまでも知能と洞察力で本能をカバーする人間。誰もが羨む才能を持ちながら、一番己を呪っている。

神咲雲母
モチーフが神である彼女だけども、どこが神かと言うなら、(本編だと避けてるから全然出てないけど)閉鎖的な環境の中で兄弟に囲まれていたりある意味人間らしいお家騒動が起こっているところ。本来の精神力は高いはずなんだけど、今は心がズタボロに傷付いていて、特に男性という生物に対しては敏感になっている。なので討伐団に入ってからはかなり落ち着いており、丸くなっている。
つんつんしていて厳格な印象だが、根は素直。ヒカルよりちょろい。ちょろいと言うより優しくされることに超弱く、え?どうして厳しく接して来ないの?と困惑してしまうようなイメージ。聖璃は男なのに女のような顔でとても優しかったのでチーム結成当時はとても混乱した。
雲母の家は厳しいかつ冷たく、基本方針が実力主義だったために死にものぐるいで努力したがなかなか実らなかった。それでも、いくらトラウマで嫌いになっても酷いことはできない辺り、上品さと根の優しさが同居している。

小星ヒカル
やる事もやりたい事もやる気もなく、ただ流されるがままに過ごしてきた一般人代表から、好きな人のためなら何でもする!という恋する乙女のスタンスになった。討伐団キャラの中では、よその子との絡みで一番変わった子かもしれない。
他の3人が貴族なので、チーム結成時から紫魔に弟子入りするまで萎縮しながら、やや無理をして過ごしていた。機械のような紫魔が大の苦手で、曰く「アイツに弟子入りしてるなんてチーム組んだ当時のアタシに言っても絶対信じねー!」。弟子入りした後は遠慮なくブツブツ文句を言えている。
チームヘヴンのムードメーカーで雰囲気和ませ役。ヘヴンのチーム活動の中で3人との仲も深まったので、聖璃が家を継ぐのでチームを抜けると聞いた時はそれなりに悲しんだりした。聖璃に子どもが出来ると聞いた時は喜んだと同時に、竜斗くんにねだったり(!?)したのかもしれない。想像は自由。今は討伐団に所属してるけど落ち着いたら普通のママになりたいなあという願望もある。

リーダーは形式上雲母だったけど、精神的な支柱は聖璃だったと改めて思わせられる語りだった……気が。


short

Rival!
曲がった道は薙ぎ払い、立ち塞がる者は斬り、消えない傷は誇りである。敵わない敵だろうと消えない灯火を胸に立ち向かい
聖なるチョコレート(前)
厳しい寒さは続くものの、学院の中では皆魔物のことなど忘れたように浮き足立ち、ふわりと春が芽吹く
雪に舞う羽
雪やこんこんだなんて言うけれど、どこがこんこんなのか。そりゃキツネだろう。で、犬は喜び庭駆け回り?それも嘘っぱちに決まっている。
最長と最短
「……花ちゃん、今なんて言った……?ちょっと、も、もう一回言って欲しいな……?」
最長と最短2
「よ、よろしく、お願いします」
最長と最短3
一回戦が終わってから、両チームは束の間の休息を取っていた。柵の周りで砂に絵を描きながら作戦会議をしてい
最長と最短 終
「なあ~~に一発蹴られたくらいでバテてんだこの貧弱忍者ああああああ!!」
昔昔あるところに
パチパチと暖炉で火が爆ぜている。少し前に武蔵が起こしたものだった。冬の時期は、火の能力はとても幸いする。
せかい
…under heaven番外
とある期間のモノローグ1
「悪い、ヒカル。また今度」
とある期間のモノローグ2
……それで、何でここに来ちゃったんだろ。ダチに話してもしょうがないって思ったら、勝手に来てた。
とある期間のモノローグ3
「ヤバッ……!」
冬の日の魂
来る二月。 討伐団養成学院にも雪がちらほら降る季節だ。十二ある月々の中で、最も寒い時期と言われる二月。
木上の記憶
それは忘れる事が出来ない光景だった。

under heaven

…?


catharsis




「火」の「鳥」